Amazon(アマゾン)のアカウント停止は、停止・閉鎖・審査保留の違いを理解し原因を分類したうえで、通知内容に沿って事実に基づく改善計画書を提出する正攻法によって、多くの場合は復活を目指せます。
アカウント停止・アカウント閉鎖・審査保留の違い
セラーセントラルの表示や通知メールでは、状態によって使われる言葉が異なります。まず自分のアカウントが次のどの状態にあるのかを正確に把握することが、対応の第一歩です。
- アカウント停止(Suspended): 出品活動が一時的に停止された状態です。改善計画書の提出など所定の対応により、復活の余地があります。
- アカウント閉鎖(Deactivated): より重い違反や、改善が見られないと判断された場合に生じる状態です。閉鎖であっても、改善計画書の提出による復活の可能性は残ります。
- 審査保留(Under Review): 本人確認書類や追加情報の審査中で、出品活動の一部が制限されている状態です。多くの場合、要求された書類を提出することで解消します。
アカウント停止の主な原因
Amazonのアカウント停止・アカウント閉鎖には、共通するいくつかの原因パターンがあります。当団体がこれまで確認してきた主なものは次のとおりです。
- 真贋調査(Verification of Authenticity): ランダムピックアップや購入者からのクレームを起点に、出品商品の真正性が疑われるケースです。詳細は「Amazon真贋調査への対応ガイド」で解説します。
- 知的財産権侵害・商標権侵害の申し立て: 権利者やAmazonから知的財産権侵害の通知を受けるケースです。詳細は「Amazon商標権侵害の申し立てへの対応ガイド」で解説します。
- 出品停止(ASIN単位・出品権限単位の制限): 制限対象商品の出品や規約違反などが原因です。詳細は「Amazon出品停止の原因と解除方法」で解説します。
- パフォーマンス指標の悪化: 出荷遅延率や注文不良率など、アカウント健全性評価(AHR)の悪化が原因になります。詳細は「Amazonアカウント健全性評価の仕組みと維持」で解説します。
- 関連アカウント(ひも付き)判定: 過去に閉鎖された別アカウントとの関連性を指摘されるケースです。詳細は「Amazon関連アカウント判定の原因と解除方法」で解説します。
- 提出書類の信頼性に関する指摘: 請求書・領収書などの証憑が偽造と判断されるケースです。
Amazonからの通知の読み方
停止・閉鎖の通知は、セラーセントラルの「パフォーマンス」メニューまたは登録済みメールアドレス宛に届きます。まず送信元アドレスが正規のAmazonドメインであるかを確認し、フィッシングメールと混同しないようにしてください。通知文には主に次の情報が含まれています。
- 違反の区分(規約条項・ポリシー名)
- 対象がASIN単位か、アカウント全体かの区別
- 提出を求められている情報・書類
- 回答期限
通知を受け取った直後に確認すべき具体的な手順は、「アカウント停止の通知が届いたら最初にやること」で詳しく解説しています。
注意: 通知文に記載のない外部リンクや、Amazon以外のドメインから届く「復活支援」を装う連絡には応じないでください。
復活までの対応手順(正攻法)
セラーパートナーが一貫して推奨しているのは、事実確認に基づく「正攻法」での対応です。近道や裏技に頼らず、次の手順で進めます。
Step1: 事実確認と原因の特定
通知内容を精読し、該当する違反区分とAmazonが求めている説明・証拠を正確に把握します。
Step2: 根拠資料の収集
仕入れの請求書、納品書、出荷記録、やり取りの履歴など、事実を裏付ける資料を集めます。
Step3: 改善計画書(Plan of Action)の作成
根本原因・是正措置・予防措置の3要素を軸に、Amazonの審査担当者が理解しやすい構成でまとめます。書き方の詳細は「Amazon改善計画書(POA)の書き方ガイド」を参照してください。
Step4: Amazonへの提出とアカウントヘルスサポートへの確認
改善計画書を提出し、進捗が見えない場合はアカウントヘルスサポートに状況を確認します。連絡方法は「アカウントヘルスサポートへの連絡方法」で解説しています。
Step5: 結果を踏まえた再提出
一度の提出で解決しないことも珍しくありません。指摘された不足点を補いながら、改善計画書を再提出します。
やってはいけないこと
早期の復活を急ぐあまり、次のような対応を取ることは避けてください。いずれも短期的には効果があるように見えても、発覚した場合はアカウント回復の可能性を大きく損ないます。
- 偽造・改ざんした請求書や領収書の提出
- 事実と異なる説明・虚偽の報告
- Amazonのシステムの隙を突くような対応
- 「必ず復活できる」と保証する第三者への安易な依頼
偽造書類のリスクについては「偽造領収書をAmazonに提出することの危険性」もあわせてご確認ください。
復活までの期間の目安
事案の複雑さによって差はありますが、当団体が把握している事例では、復活までの期間は平均して約30日、長い場合で最長6か月程度かかっています。改善計画書の提出から審査結果の通知までにも一定の日数を要するため、余裕を持ったキャッシュフロー管理が必要です。期間の考え方の詳細は「Amazonアカウント復活までの期間の目安」で解説しています。
関連する法律解説とサポート情報
知的財産権侵害が原因の場合は、法的な整理も欠かせません。「Amazon知的財産権侵害の申し立てとretraction(撤回)の手続き」や「商標権侵害の成立要件とは」もあわせてご覧ください。
なお、セラーパートナーの個別サポートは2025年12月15日以降、新規受付を停止しております。現在の相談窓口はB-LABコミュニティです。サポートの詳細は「アカウント健全性問題のサポートについて」でご案内しています。