Amazonの関連アカウント(ひも付き)判定を解除するには、まず関連づけの根拠になった情報を事実として整理し、原因となった側のアカウントの回復から着手する考え方が基本になります。
関連アカウント(ひも付き)とは
関連アカウントとは、住所・電話番号・銀行口座情報・デバイス情報・IPアドレスなどが共通していることを理由に、Amazon(アマゾン)が複数の出品用アカウントを同一の出品者によるものと判定する仕組みです。一方のアカウントが停止・閉鎖されると、関連づけられたもう一方のアカウントも連動して閉鎖されることがあります。これは、規約違反を行ったセラーが新しいアカウントを作成して活動を続けることを防ぐための仕組みであるため、身に覚えのない場合であっても、判定自体を一方的に「誤りだ」と主張するだけでは解除にはつながりません。全体像は「Amazonアカウント停止の原因と復活までの全手順」でも解説しています。
関連アカウントと判定される主な要因
関連アカウントと判定される主な要因には、次のようなものがあります。
- 銀行口座情報やクレジットカード情報の共通
- 住所・電話番号の共通、または過去に使用していた情報の残存
- 同一のデバイス・ブラウザ・IPアドレスからのログイン
- 家族や従業員が、把握しないまま別のアカウントを操作していたケース
- 事業譲渡やアカウント売買など、以前の出品者の情報が一部残っていたケース
- 複数店舗・複数ブランドを展開する中で、意図せず登録情報の一部が重複していたケース
これらの要因は単独で判定されることもあれば、複数の要因が組み合わさって判定されることもあります。まず自分の事業運営を振り返り、どの情報が共通してしまっている可能性があるかを洗い出すことが出発点になります。
注意: 関連づけを免れる目的で、家族や知人名義を借りて新たなアカウントを作成することは避けてください。発覚した場合、双方のアカウントの回復がより困難になります。
Amazonからの通知の読み方
関連アカウントの通知には、判定の根拠となった情報の種類(住所・銀行口座・デバイスなど、詳細までは開示されない場合もあります)と、原因とされる既存アカウントの有無が記載されることがあります。通知文だけでは根拠の詳細が分からないことも多いため、思い当たる複数の可能性を洗い出しながら事実関係を整理する必要があります。通知を受け取った直後の確認事項は「アカウント停止の通知が届いたら最初にやること」も参考にしてください。
対応手順:原因アカウントの回復から着手する考え方
複数のアカウントが関連づけられて閉鎖に至っている場合、セラーパートナーが推奨しているのは、関連づけの原因となった側の「原因アカウント」の回復から着手する考え方です。原因アカウントが抱える問題(真贋調査、知的財産権侵害、規約違反など)を解消できれば、ひも付いて閉鎖された側のアカウントの回復にもつながりやすくなります。
- どちらのアカウントが「原因」で、どちらが「ひも付き」で閉鎖されたのかを、通知内容と各アカウントの停止時期から整理します。
- 原因アカウント側の停止理由を特定し、該当する対応(真贋調査への回答、改善計画書の提出など)を進めます。真贋調査が原因の場合は「Amazon真贋調査への対応ガイド」、知的財産権侵害が原因の場合は「Amazon商標権侵害の申し立てへの対応ガイド」を参照してください。
- 改善計画書を作成する際は、関連アカウントの経緯(なぜ複数アカウントに至ったのか)についても事実として説明します。書き方は「Amazon改善計画書(POA)の書き方ガイド」で解説しています。
- 進捗が見えない場合は、アカウントヘルスサポートに状況を確認します。連絡方法は「Amazonアカウントヘルスサポートへの連絡方法」を参照してください。
複数アカウントを保有している場合の扱い
Amazonの規約では、複数アカウントの保有そのものが一律に禁止されているわけではありませんが、認められるためには一定の条件を満たす必要があります。 条件を満たさないまま運用していた場合は、関連アカウントとして扱われるリスクがあることを前提に、事業構成そのものを見直すことも必要です。特に、ブランドごと・地域ごとに複数アカウントを使い分けている事業者は、登録情報の管理体制を整理しておくことが予防につながります。
やってはいけないこと
- 関連づけを免れるために、虚偽の登録情報でアカウントを新規作成すること
- 原因アカウントの問題を放置したまま、ひも付き側のアカウントだけの復活を求めること
- 通知内容と異なる事実を主張すること
- 家族や知人名義で新たなアカウントを作成し、実質的に同一事業を継続すること
期間の目安と関連する法律解説・サポート情報
原因アカウントの問題の内容によって、解決までの期間は大きく異なります。全体的な期間の考え方は「Amazonアカウント復活までの期間の目安」を参考にしてください。原因が知的財産権侵害である場合は「商標権侵害の成立要件とは」、真贋調査に関わる場合は「真正品であることの証明方法」もあわせてご覧ください。アカウント閉鎖にともなう売上金の扱いについては「Amazon留保金(売上金保留)の仕組みと解除の流れ」で解説しています。
セラーパートナーの個別サポートは2025年12月15日以降新規受付を停止しており、現在の相談窓口はB-LABコミュニティです。サポート内容は「アカウント健全性問題のサポートについて」でご案内しています。
なお、複数のアカウントが同時に閉鎖となっている場合、それぞれを別々の問題として個別に対応しようとすると、かえって事実関係が錯綜し、Amazon側にも状況が伝わりにくくなります。原因アカウントとひも付きアカウントの関係を一つの時系列としてまとめ、全体像を示す説明を用意することが、遠回りに見えて結果的に近道になります。焦って個別に反論を重ねるよりも、事実関係の全体像を先に固めることを優先してください。